保育室から・・・

 「ごめん!ほんとうにごめん!」「ごめん!」

 両手を合わせて年長の男の子が何度も謝っています。

 自分が放った言葉に傷つき泣いている年下の女の子にいつも元気な彼は、神妙に謝っています。そばで背中をさすってあげていた友達も謝り続ける年長児を見かねてか、「もう許してあげたら」と声をかけています。しばらくして、泣き止み、歩いている後ろ姿を年長児は少しほっとしたようなバツの悪そうな顔をして見届けていました。

 今年度から縦割りクラスになり、最初は、戸惑っていた年長児も今では、年下の友達を気遣うのが当たり前で自然な形になっています。

 子ども達の心を測ることはできませんが、『自分は生かされているんだ』と気が付いた時、自分はもちろん周りにも気遣うことができるのではないかと思います。

 神様の大きな愛に包まれて生活してきた子ども達、これからもたくましく、自分らしく生きていくことを願っています。 (蜂谷)